4 放射線は無くすには?

 福島第一原子力発電所からばら撒かれた放射性物質は、どのように減って
いくのか「猫」なりにまとめてみました。


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放射線はどのようにできる。
 物質には放射線をだす物質、すなわち放射性物質があります。たとえば、セシウム137などが
そうです。この物質が放射線の源になります。そして、放射性物質は放射線を出すと別の物質
に変わります。たとえば、セシウム137は放射線を出すと、バリュウムに変わります。

Cs137→Ba137
     ↓
   放射線

ただし、いつ放射線を出すはわかりません。でも確率は決まっています。セシウム137
であれば、30年で半分が放射線を出してバリュウムに変わります。詳しくは、セシウム - Wikipedia
を見てください。


放射線の吸収
 放射性物質から出た放射線はどうなるのでしょうか?直ぐに消えてなくなります。周りの物質に
吸収されます。たとえば、セシウム137なら出たγ線は、空気中を100m飛ぶと約7割が無くなり
ます。この時間は、たった30ns(ナノ秒)です。水や粘土なら12cmで7割が消えてしまいます。
詳しくは空間線量率の計算を見てください。
 α線では紙一枚で通過する間になくなるそうですし、β線でも数ミリのアルミ板でなくなるそうです。
詳しくは放射線 - Wikipediaを見てください。
ただし、放射線が消滅するときには周りの物質と反応し、いろいろな作用を引き起こします。
 福島から出たγ線が、東京まで飛んでいくことなどありません。また、物質が放射線を浴びても、
放射線が蓄えられることもありません。福島通過時にγ線を浴びた新幹線が、東京駅でγ線を出
すことはありません。


放射性物質の半減期
 放射線は直ぐになくなることを説明しました。放射性物質はどうでしょうか?放射性物質は、放射線
を出してしまうと別の物質に変わります。放射線をいつ出すかわ、わかりませんがその確率はわかっ
ています。それは物質によって違います。セシウム137では、約30年で半分が放射線をだし別の
物質になります。すなわち、30年でセシウム137の量は半分になります。量が半分になれば、放射線
の量も半分になります。このように放射線の量が半分になるまでの時間を「半減期」と呼びます。
 セシウム137の半減期は約30年です。30年経つと半分に減ります。60年で0になるとゆうと違います。
30年後に半分のセシウム137が残ります。半分のセシウム137は次の30年でまた半分になります。
すなわち、60年でもセシウム137は4分の1になるだけです。詳しくは半減期 - Wikipediaなどを見て
ください。半減期を人工的に短くすることは、非常に困難です。放射性物質が無くすには
 ①無くなるまで気長に待つ
 ②何処か別の場所に移す
しかありません。



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